2008.8.14

2008 SLOW TRIP Vol.018 「 田代島 : CAT ISLAND Part.2」

田代島へ上陸早々"島の母さん"から聞いた

「垂れ耳ジャック死亡説」

その情報に愕然としながらもまた僕らは島の猫たちを探し始めたんだ


2008年8月10日 (日曜日)  スロートリップ 田代島 編 第2弾!!

とにかくもっと多くの猫たちに会おうぜ

故郷の釧路も漁師町の一面をもっていたのでどこか懐かしい雰囲気を感じた

ズワイガニの子やシャコがからまってた

底引き漁の犠牲にせつない気持ちになる

漁師達が集う飯場付近か

いたいた

なんて顔をしてるんだい

ファインダー越しに次々猫が集まってくるのが見えた

「ニャ〜ニ? オヤツニャイノ?」

おおっ!! 垂れ耳ジャック!?

すかさず iPhoneでジャックの写真と照合してみる

「 違う、。」

「ワルカッタニャ〜」

「ジャック? シラニャイ 」

静香ちゃんは本当に猫好きだなぁ

おっ! 大物登場かい? ズンズン!

ズンッ!

「オヤツ ニャインニャラ カエンニャ !」

ギャフンッ!

「はいちょっと通りますよ〜」

この辺りではジャックらしき猫は見つからなかった

でもカワイイ猫の写真が撮れて楽しくなってきた3人であった

島の中心へ向って歩き始めた。

「確か"島の母さん"ショッピングセンターがあると言ってたよね?」

朝から何も食べていない、飲んでいない、なので腹ぺこだった

各々にショッピングセンターの姿と食べ物を想像しながら歩いた

とっても自然に溢れた良い島で気持ちがいいんだ

オヨヨ

どこへ行くんだい?

このコについてゆくと

ブラックパンサー団のアジトにたどり着いた

一番エラそうな猫の目は魔術師のように妖しかった

どうやら後ろのプロパンガスが武器のようだ

歩き続けると、また別の黒猫ちゃんに遭遇

「あれ? ここかいショッピングセンターは?」

おばあちゃんがひとりで営っている

殆どのシャッターが下りた明かりも無いひっそりとした商店があった

「まさか、まだ先だよね〜」

島民らしきお母さんがスクーターの荷台に娘を乗せてやってきた

荷台の娘の両手には魚が握りしめられていて

スクーターからチョコンと飛び降りたと思ったら

猫たちの前へ魚を放った

「コレ ボクノニャ〜」

「アゲナイカラニャ!」

見ているだけでも、魚渡さないぞビームが目から凄かったのでその場を立ち去った

歩き続けると出会うのは島民よりも猫の方がやっぱり多い

「コニャニャチワ〜」

故 赤塚不二夫 氏のご冥福を心より祈ります

パシャ! パシャ!

僕たちは本来の目的である猫写真撮影に夢中になりながら歩いた

空腹を堪えながら

「ショッピングセンターまだ先でしょう?」

「食べれるところ一カ所はあるでしょ」







「 田代島 : CAT ISLAND Part.2」完




「 田代島 : CAT ISLAND Part.3」へ つづく!!


KENICHI KIKUCHI "2008 SLOW TRIP Vol.018"