2006.10.25

2006 SLOW TRIP Vol.30 「蒲生干潟 : インヴィテッド・バイ・カイト」


2006.10.14

沖縄?

うん、1日に何度思い出すことか、。

別に此処がつまらないワケじゃない

実際素晴らしい

でも、「 はぁ、。」

こりゃイカン、SLOW TRIP しに行こう

おや?

ヒーヒョロロロ、、

誰でも一度はあるでしょ? 鳶に誘われて自転車で追いかけたことが。

今日はコイツについていってみよう

車の窓を開けて見失わぬようついていこう


ヒーヒョロロロ!!

大きく旋回しながら気ままに進む鳶についてくのはなかなか大変だ


辿り着いた場所は海のにおい、

「蒲生干潟」

僕の住む泉区からずっと七北田川を辿って河口まで来たということになる

野鳥が飛来することでも有名な干潟

夕食にもあがらないような小さな魚釣りにのんびりすごす人達

ゆっくりしていてすごくいい

あの大人たちは何をやっているんだろう?

僕はこういうシーンすごく気になるんだ

んっ?

「クロベンケイガニ」が垂直にくっついてるじゃないかい

さっそく、いつものコミュニケート

すぐに仲良し(笑)

来る、来る

結局隙間っぽいところへ潜ろうとするよ

認めてくれたのか、足下にはガサガサと仲間があちらこちらに

防風林たちはニョキッといっせいにお辞儀してるみたいで愉快だ

ここは自然が特に残されていて生き物たちも元気だった。

「ベニシジミ」も

「ツバメシジミ」も美しさが増して見えた

その近くには乗馬クラブがあったよ

目を閉じても

目を開いても、優しい顔だな

そのまた近くに養殖場があって魚がピチピチとジャンプしてた。

なんの魚なのか眺めてたら

「アシハラガニ」がたーっくさんいるのを見つけた!

おぉ!! これは脱皮したての白さじゃないぞ!

アルビノのアシハラガニだ!

「幸運の白いカニ」(今決めたんだけど)だ!

何かいいことあるのか !?

なんともいい場所でしょ?

ポータブルラジオを持って散歩しているおじさんに話しかけられて

干潟を眺めながら雑談した

少し言葉を交わすだけで人柄がわかる人だった。

網走に住んでる娘さんのことや

釧路湿原のことを話した

この近くに住んでいたんだけど

近くにいると「いつでも見れるさ」と

干潟には来ていなかったと言ってた。

でも今日散歩してみたら気持ちがよくて

おまけに雰囲気のいい喫茶店も見つけたと、

喜んでいた顔が忘れられない

ほんの少しの会話でも「知らぬ者同士」が

「知らぬ者同士じゃなくなる」のは気持ちがよい

ヒーヒョロロロ!!

「オイラを追いかけて来たんだろ?」

見下ろされる

「おかげでいいところへ来れたよ、ありがとな !」

「へへっ、もっといいとこあるんだぜ !」


鳶はまた大きく旋回して飛んでいきました

大きく、大きく旋回して僕の行ったことのない方角へ



KENICHI KIKUCHI "2006 SLOW TRIP Vol.30"